藝大フィルハーモニア管弦楽団
The Geidai Philharmonia Orchestra, Tokyo
藝大フィルハーモニア管弦楽団(2016年秋、「藝大フィルハーモニア」から改称)は東京藝術大学に所属するプロフェッショナル・オーケストラで、定期演奏会のほか、声楽科との「合唱定期」、オペラ科との「オペラ定期」、音楽学部の「新卒業生紹介演奏会」、年末恒例の「チャリティーコンサート メサイア」(朝日新聞厚生文化事業団・朝日新聞社主催)、「台東第九公演」などを行っている。
教育面では、器楽科・声楽科学生との協奏曲等の共演および作曲科学生の作品披露を行っている「モーニング・コンサート」(年13回)や、指揮科学生との演奏会・試験・演習、東京藝大ジュニア・アカデミーの生徒との協奏曲の共演などを通して、学生の演奏経験の拡充に資している。
前身である東京音楽学校管弦楽団は、我が国初の本格的なオーケストラで、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」、交響曲第9番「合唱付き」、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」などに加え、ブルックナーの交響曲第7番と第9番を本邦初演し、日本の音楽界の礎石としての役割を果たしてきた。
学外での活動も積極的に行っており、近年では、新国立劇場での「世界若手オペラ歌手ガラコンサート」や現代舞踊名作劇場(現代舞踊協会)の出演をはじめ、長崎県五島市、新潟県長岡市、新潟県魚沼市、秋田県秋田市でも公演を行い、いずれも好評を博した。
海外では、2017年6月のチリでの4公演(日本・チリ修好120周年記念)に続き、2023年12月には、世界三大劇場の一つであるアルゼンチンのコロン劇場(Teatro Colón)からの招聘による公演で聴衆を魅了し、15分以上に及ぶスタンディングオベーションを受けた。(公社)日本オーケストラ連盟準会員。